森山タカヒロBAND「アンチテーゼに愛を込めて」【後編】

よしぎた

空き時間にギターを借りて嬉しそうに弾くエンジニア吉田紘希

 

森山タカヒロBAND「アンチテーゼに愛を込めて」バンドメンバー&エンジニア対談、後編です。

前編をまだ読んでない方はコチラ

 

  

 

 ・作曲者以外の立場から見た、この曲


森「ちなみにゴエくんはどう思ってる?俺はさ、だいぶ曲に対してのエゴが強いから、一歩引いた目線でみると、この曲ってどうなんだろうなっていうの。」

川「んー。」

森「森山くんこうきたか。みたいなんとか。」

川「いや俺ねー。ほんとに何も考えてない()

吉「この曲ハヌマ○ンっぽいかそうじゃないかくらい?」

川「うんそんくらい。しいて言うならそんくらい。

吉「()

森「ベースラインはそんなに何テイクも録り直ししてないよね。」

川「うん。」

岩「今回自信あったんでしょ?」

川「え?テイクが?」

岩「いや、ベースのフレーズとか。」

川「うん、パッパって決まった。」

吉「それは、何でなの?なにか理由あるの?」

川「いや、別に、弾きやすかったけん、弾きやすかったなあっ()

岩「どういう気持ちを乗せてるんですか?ライブのとき。」

川「気持ち?いやダウンピッキング速く出来るようになった。むっちゃ速く出来るようになったよこの曲のおかげで。」

岩「ダウンピッキングでいこうと思ったきっかけはやっぱりアレでしょ?()

川「え、なに?」

岩「ハヌマー○でしょ?」

川「あ、そうそう。」

吉「この対談のゴエくんの情報、○ヌマーンが好き、っていうことしかまだ無い()

 森「タクミさん的には?」

岩「まあでも、あれですよ。あの、一歩引いた上でも、あの、こうきたか。と。内心、待ってたっていう感じはあります。ひさびさに新曲合わせたときにテンション上がりました。いや、だいたい新曲やる時はテンションあがるんですけど(その中でも、特に、うおーこれは!みたいな感じで。」

森「たくみのテンションで曲のつくる期間が長くなったり短くなったりするよね。」

岩「もちろん家にもって帰ってしっかり考えたりするんですけど、とりあえずスタジオでデモ的なので、すんなりフレーズが出てきた時はテンション上がってる時で、考えても出ないときは、あんまりテンションがあがってないときで()

森「焦燥感と遊んでいる様を描いたは二ヶ月くらいかかったもんね。」

岩「いまだにあの曲のギターフレーズは固まってないですからね。正解がみえないというか。まあ正解は無いんでしょうけど。」

 


・ベーシスト川越タクマのイメージ


吉「ゴエくんのベースラインをはじめてまともに聴いたのがこのレコーディングからなんだけど、ゴエくんってこういうフレーズ弾くんだろうなって僕が勝手に想像してた感じと違って、かなりロックだよね。

川「・・・()

一同「()

吉「勝手なイメージだけど、それがなんか意外だった。」

森「ゴエくんゴリゴリしたの好きだよね。」

岩「レコーディングで色んな曲弾くの聴くたびにそれ思う。」

川「みんなレコーディングのときになってやっとベースの音を聴いてくれるよね。」

森「いや普段も結構聴いてるんだよ、ちゃんと。改めてレコーディングのときに聴くとね。」

川「ラフミックスあがったくらいのときに、あーこんなん弾きよったんや。っていうのを各々のメンバーから言われます。」

岩「それは僕も一緒よ、たまに言われるよ。」

ごえもり2



・ライブ中に歌うメンバー


森「トーマこの曲すでにライブ中歌ってるよね。」

岩「え俺も歌ってるよ?」

森「え?まじで?歌詞知ってんの?」

岩「ニュアンスで。」

一同「()

岩「でも大事な部分は覚えてるよ。変わらないでと言わないで、言わないし

森「うん()

川「みんな好きよね、あそこ。好きなんやろうね。」

岩「ぐっと来るポイントですね。」

川「それで思い出したけど、そこの歌詞聴いたときに、森山くんがめっちゃ狙ってつくっとるのはすぐわかった。完全に、今どき流行のバンドとの対バンが増えてきた事とかの流れでつくった感じ。もう、すぐわかった。なるほどねっていう。」

森「そこらへん、ジャンキーな感じが感じるでしょ?」

川「完全に狙ってつくってるなーって。」

森「やだなー。この狙いが外れたら()


アンチテーゼに愛を込めて“というタイトルについて


森「この曲はツアーに出てからやりだしたから、意外と福岡の人は聴いたことないんだよね、まだ。タイトルだけが一人歩きしてるっていうか。タイトルもまたいやらしいよね、長いし。」

川「最近タイトル長いよね。」

森「長いね。とくに無いです理由は。愛を込めてっていう意味さえも、危ないよね()

吉「まあでもあの、愛を込めて、っていうフレーズが無いと、またちょっと違うんじゃないかなあって言うのも思うけどね。」

森「うん違うと思う。だから、結果的にね。」

吉「うん良かったと思う。」

森「でも頭の中にはあったんだろうね。山口ではじめてしたんだけど、その時はまだタイトルが無かったんだよね。」

岩「そのとき、もう一個くらいタイトル案あったもんね。」

森「なんかあったっけ?」

岩「なんか言っとったよ、覚えてないけど。」

森「あー覚えてない。インパクトが無かったんやろうね。」

岩「最初なんて呼びよったっけ?」

川「なんか呼びよった気がするけど。」

岩「ルラじゃなかった?

森「ああ!ルラだルラ!()

川「なんそれ?」

森「ルラっていう仮タイトルだったんよ。」

川「なんなんルラって?」

森「いやなんか、曲が「ルラッ♪」っていう感じだった。

一同「()

森「ここまで振り切ったタイトルだとなんか、いかんやろうな、と思ってやめたけど。」

岩「山口で森山くんと2人で歩きよる時そんな話した気がするもん。ルラアンチテーゼに愛を込めてか、どっちが良い?みたいな。「俺はルラでも良いと思います。」みたいに言った気がするもん。」

森「カタカナでルラだったらカッコよさそうやもんね。」

森「アンチテーゼに愛を込めては本当に思いつきで出た言葉やもんな。山口でライブするとき、対バンの人と話してて、「今日、新しい曲やるんだ」「あーそうなんですね。」「タイトル何が良いかなあ?アンチテーゼに愛を込めてで良いかなあ?」「あー良いんじゃないですか。」みたいな、一方的な会話したもん。

たくみ 



・ジャケットについて


岩「アンチテーゼに愛を込めてジャケットがカッコいいよね。」

森「ジャケットカッコいいねえ。」

川「それが結局好きではあるよね。」

森「なんだかんだ、俺らこのジャケット大好きだよね。」

岩「この曲はあのジャケットじゃなきゃだめだみたいな、結びついてる。イメージ的に合ってる気がする。僕はそう思います。」

アンチ.jpg

root13. クリープハイプ Suck a stew dry等のジャケット、グッズ等を手掛けてきたフクザワさんによるジャケットデザイン

 

 

・過去の苦い経験とレコーディングの難しさ 


吉「今まで、気に入ってないテイクのままCDになっちゃった、って森山くんが言ってるのを結構聴いてて、今回はそれがないといいなと願うばかりなんだけど。」

森「なんというか、歌のテイクなんだよね、毎回。ライブと勝手が違って歌い方がわかんなくなるんだよね。」

吉「まあね、他のバンドのレコーディングエンジニアとしても付いてて思ったけど、ギターボーカルの人は、ギターを持つときと違って必要以上に歌い上げようとしちゃうんだよね。」

川「へー。」

森「難しい!」

吉「うん、難しいだろうなと思う。」

森「俺、すごいマイクに口付けるくらいの位置で歌うから、歌録りのときはマイクから口を離して歌わないといけないから、加減がめちゃくちゃ難しい。ヘッドホンで聴きながら歌うっていうのも難しいよね。」

森「あと、俺ライブで結構好き勝手に歌うのよ、決まったメロディじゃないところで勝手にフェイクしたりして遊んだりしてて、こっちの方が良かったなあっていうのが後々出てきたりして、毎回レコーディングの時に思いつきたかったなあって思うんだよね。あーコーラス入れたかったあ、とか。」

川「あーなるほどね。」

森「でもしょうがないのかもしれない、それは。」

 もりうた

 歌録り中の森山タカヒロ(Vo.)

 

・歌のメロディとメンバー


森「歌メロこっちの方が良いんじゃない?とかって思ったりするの?」

川「んー。」

森「特にないよね。あんま歌メロ聴いてないよね。

川「・・・・。」

森「ゴエ、黙ってうなずく。って書かれるやつや。」

一同「()

森「逆に言うと、メンバーよりも、リスナーの方が絶対、感性が鋭いんじゃないかなって、最近ずっと思ってるんだよね()

吉「意図して、そういう他のメロディを聴かないっていう人もいるからね。」

森「実際、歌にあんまり興味が無いよね。

川「うん。」

吉「ああ、そういう人もいるよね、やっぱね。」

川「いや、聴いてないわけじゃないよ?一応、歌に沿わせたいとは思うし、あくまでもメインとしてはそうだから。」

森「個人的に歌のどこのフレーズが、っていう思い入れっていうのは、」

川「ああそういうのは無いね。無いけど、歌メロが聴きやすくなれば良いなっていうのは思うよ。」

吉「つくるときには気にするけど、ライブで歌メロがちょっと変わったとしても気にしないっていう感じ?」

川「ああ別にライブは自分が一番目立とうとしか思ってない。

吉「全体像を知ってるから良いプレーが出来る人と、知らないから出来るっていう人がいるよね。」

森「ゴエくんは興味が無いくらいが丁度いいのかなって思う。逆にたくみは歌って欲しいくらい、ある。」

森「たくみが持ってきた歌メロを歌ってみたいなっていう、ちょっとした好奇心とかあるね。結構意外に多いよね、ボーカルじゃなくて、ベースが歌メロつくってんの?とかドラムがつくってんの?とか。」

ごえたく 

ギターの音作り中の岩本タクミ(Gt.)と手伝う川越タクマ(Ba.)


・新作シングル”アンチテーゼに愛を込めて”の展開


吉「このアンチテーゼに愛を込めてのシングルは、どういう展開をしていくの?」

森「そうね、福岡と大阪と東京でのライブでの会場限定で無料配布かな。そこだけでの限定って、もったいぶってる感はあるけど、あくまで物販として扱いたいっていう気持ちはあるし、もちろんむちゃくちゃ赤字だもんね。」

「でもそれが出来るっていうのは、ある程度売れだしているっていう余裕があるからこそだろうね。」

森「ある程度売れだしてるっていっても、無いよね、お金。つまり売れてないねぇ()

川「うん。」

森「そうでもして踏み切った理由っていうのは、俺ら森山タカヒロBANDっていう名前だから、弾き語りのお兄さんとバックバンドみたいな風なのかと思ったら面食らったぜみたいな事を言われるから、そんなんなら早めに来とけば良いじゃん!っていうのを思って。それがね、ずっと考えてたから、どうしたら是が非でもライブに来たくなるかなって思って。全然モノにつられて来てもいいじゃん。って思うし、モノにつられるっていうのをそんなにマイナスなイメージで使わなくていいじゃんって思ってさ、それで配布にしたよね。でもある程度線引きが欲しくて、限定でっていうのを言ったかな。だからぶっちゃけいうと、その限定以降のライブでも全然配りたいんだけど、そこまでやっちゃうと甘いかなって思って。そうでもしてつくったから、そうでもして取りに来てくれっていう、僕らの出来る限りの譲歩というか。」

森「このままツアーまわるのがホントはめっちゃ怖いよね、くばるツアー。利益は無いからね。」

吉「僕は布石というか、そこでお客さんをつかんでから、次アルバムでしょ?だからそれを意識してるのかな。返ってくるものは大きいだろうけどね。」

森「うん、もちろんそのために配りにいくんだけど、やっぱり怖いよねっていう。先行投資は怖いよね。まあ全てはアルバムのリリースへ向けての壮大な伏線だと思って頂ければね。やっぱり、俺たちのに限らず、CDは売れるべきものじゃないですか。」

吉「そうだね。」

森「売る売れないっていうとすごく汚く聞こえるけどさ、やっぱ売りたいしね、買ってもらいたいよね。全然ね、売れたところでそんなに儲からないわけじゃないですか。贅沢したいから買ってくれっていうわけじゃない、綺麗な気持ちで、買ってくれ。っていう、そういう事だもんね。そういうのもひっくるめてね、綺麗な気持ちで聴いて欲しいですね。」

 

 

いかがだったでしょうか?普段CDを聴いたりライブを見に行ったりしても聴けないような彼らの本音が盛りだくさんだった事と思います。

そんな森山タカヒロBANDnow&then recordsエンジニア吉田の渾身のシングル「アンチテーゼに愛を込めて」は

11/24at.福岡大濠PEACE

11/28at.大阪福島2nd line

11/30at.東京渋谷Lush

三ヵ所の会場での森山タカヒロBANDのライブでのみの限定配布ですので、

彼らのライブを見に行って、更にこのCDをゲットしちゃって下さい! 


なお、now&then records official websiteでは、森山タカヒロBAND「アンチテーゼに愛を込めて」特設ページを開設しております。

もしかしたら試聴なんかも出来ちゃうかも?是非遊びに行ってみて下さい!

アンチ.jpg

※ 【アンチテーゼに愛を込めて】 bp-005
produced by 
森山タカヒロBAND
recorded by 
吉田紘希 (nowthen records)・鈴木聡司

mixed by 吉田紘希(nowthen records)

artwork designed by フクザワ

 

 

次回は福岡で全力疾走中のあのイベントに突撃してきましたので、その様子をご紹介したいと思います。

福岡の音楽シーンをかき回す、若いエネルギー、見逃さないように!

それでは、また。